北上川水系に戻る Last update 2002/07/28
月浜第二水門
釣石神社から望む
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釣石橋から上流をみる
大沢橋から下流をみる
大沢橋
大沢橋から上流をみる
国指定天然記念物
翁倉山(おきなぐらやま)の「イヌワシ繁殖地」
昭和五十一年十二月二十二日指定
翁倉山は、標高五三二・四m。自然の宝庫であり、山頂からの眺望は雄大である。
昭和三十年六月二十二日、この山中で、立花繁信氏により、イヌワシの生息が確認された。これは、昭和十二年、十四年に確認された長野県の二例に続き、国内では三番目のことであった。
イヌワシは、全体が黒褐色で後頭頸部が赤褐色、翼をひろげると、その長さが二mにもなる大型猛禽である。普通三〇〇mから一五〇〇mの山地のがけに営巣するが、翁倉山のイヌワシはアカマツ、モミなどの大木の上に営巣し特異的である。雌雄二羽生息するが繁殖力が弱く、毎年産卵することは少ない。ニ卵を産むが強いひなが弱い方を殺し、一羽だけしか育たず、成長すると親鳥の生息圏外に出る。えさはノウサギ、ヤマドリなどを主とする。生息が確認されてから四十年近くになるが、このように長期間、同一地域内で繁殖を続けている例は国内では他になく、世界的にも有数のことである。
現在、二十一県でイヌワシの生息が確認されているが、「イヌワシ繁殖地」として地域が国から指定きれているのは、北上町と岩手県岩泉町のニヶ所だけであり、極めて貴重な価値を有するものである。
平成四年三月一日
桃生郡河北地区教育委員会
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金泉橋から下流をみる
金泉橋
金泉橋から上流をみる
北上川水系一級河川大沢川
上流端
左岸 桃生郡北上町女川字中原二十九番地先
右岸 同町女川字海老曳場上百六十五番地先