千歳橋

Go Index Back 北上川水系に戻る 千歳橋付近に戻る Last update 2002/12/27


記念碑
 この新しい千歳橋の一、二粁上流に最初の千歳橋があった
 渡船が始められて次第に往来頻繁となって明治三十七年十一月、舟橋が完成し、長九十三間、幅二十尺、十三隻の舟をつなぎ、水位の増減で橋面が上下に動く所を人、馬車が通行していた
 当時県南方面の北上川への架橋は最初のもので交通の要衝となり多大な利便を与えていた
 しかし昭和二十二年九月、カザリン台風による大洪水で一切流失したので交通確保の必要から諸資材入手困難なるまま木造板橋を架設した
 これは水位三米で水没し交通止となり通称もぐり橋の初めとなるものであったが間もなく流失した
 昭和二十六年三月、橋脚をコンクリート杭四本建とし、十八基、延長一三〇米、巾三、九米の木造板橋としたが、冠水のため年間六十日にも及ぶ交通止、又重車輌への対応から昭和三十三年三月、約一米高くし鉄筋コンクリート橋として今日に至った
 思えば県南最初の橋として舟橋、もぐり橋、そして近代的橋梁にと七十四ヶ年の歳月を産業、経済の発展に併せて変貌を重ねながらも重責を果たしてきた
 今解体、消滅を思う時、古い千歳橋への郷愁 又感慨無量のものがある
 昭和四十七年五月、一関、平泉地区北上川改修計画決定に基づき大橋梁がこの位置に完成されたことにより東北新幹線開通を目前に控え、両磐圏域の発展が一層期待されるものである
 昭和五十三年十一月
 岩手県


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