北上川水系に戻る 宿内川に戻る 千貫石ダムに戻る
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2004/07/02
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嶽堰水利權碑
抑嶽堰ハ源ヲ駒ヶ嶽國有林地内ニ發ス元仙臺藩普請奉行川田勘祐氏ガ千貫石大堤ト共ニ北方三ヶ
尻六原内ノ水田灌漑用トシテ開鑿セシ所ナリ其後沿道屡々破壊セシガ其都度関係地區民ニ於テ巨
費ヲ投ジ修理維持シ來レリ而シテ其分水ハ二枚橋ニ於テ北方三ヶ尻方面ヘ三分五厘六原方面ヘ四
分五厘ト定ム昭和四年溜池復舊ノ議起リ舊田補水ヲ目的トセル千貫石耕地整理組合ノ組織ニ當リ
從來ノ嶽堰水利權ヲ侵害セザルコトヲ條件トシテ加入ヲ承諾シタルモノ也然ルニ其後組合ガ假分
水ヲナスニ當リ元水補水ノ區別ナク之ヲ平等ニシタルハ創立當時ノ約ニ違ヘル措置ナルヲ以テ昭
和十年以來其事情ヲ具シテ組合ニ請願シ昭和十二年七月次ノ證明ヲ得テ水利權ヲ確保セルモノ也
證明願
昭和十二年七月五日 膽澤郡相去村字中穴持六十三番地 嶽堰水下代表 千田久五郎印
千貫石耕地整理組合長鈴森秀一殿
昭和十二年三月九日開會ノ組合會議事要項中議長ヨリ左記報告アリタル旨證明書五通御下附相
成度候也
記
議長 本日ノ議案以外ニ各位ノ御協議ヲ煩シ度ハ嶽堰問題也本問題ハ前組合長時代ニ提議セ
ラン其儘トナリ居レルガ兩三日前関係地元組合員多数ノ陳情ヲ受ケタルガ此問題ヲ如何スベ
キカヲ議リタルニ嶽堰源水ノ常水ハ年中間断ナク流下セシムル事ニ協議纏メタリ 以上
右之通リ
昭和十二年七月五日 千貫石耕地整理組合長鈴森秀一印
昭和十五年十一月 関係地區民一同建之
渡邊喜一郎書
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