桜回廊再生記念碑

Go Index Back 北上川水系に戻る 江合川に戻る 涌谷大橋付近に戻る Last update 2004/04/24


桜回廊再生記念碑

 碑文
 涌谷町の中心部を流れる江合川の堤防は、古くから桜の名勝として親しまれ、その風景は両岸に延べ六キロメートルにも及び開花期には花のトンネルであったといわれてまいりました。
 しかしながら、頻繁に発生する洪水等から町民の生命・財産を守るために、河川改修工事等により堤防の大部分の桜が姿を消し、城山公園から涌谷大橋までの間は、唯一昔ながらの桜並木の風景が残っていました。
 この桜並木も、町を水害から守るために平成八年度から着手された特殊堤による河川改修事業により、民家側の桜の伐採が行われました。
 また、特殊堤による河川改修事業に当たっては桜並木を極力保存するため全国に例を見ない形で川側の桜を残すとともに、多くの関係者の方々のご理解とご支援により、往時を偲ばせるような桜回廊を再生することが決定されました。
 この、桜回廊の再生を行うにあたっては、建設省、宮城県ご当局の特段のご配慮や、東大寺大仏造営の縁により奈良県奈良公園管理事務所から奈良八重桜、九重桜のご寄贈や、在京涌谷会など多数の方々から桜のご寄贈をいただきましたので、平成八年一二月三日町民多数の参加のもとに、約五十年ぶりに桜回廊を再生する植樹式を行ったものであります。
 また、この植樹式までには桜か治水かという議論の中で、現在の形で河川改修が行われることとなりましたが涌谷町民の生命・財産を守るためには、治水事業の推進が最重要であることを改めて決意したところであります。
 ここに、治水事業の推進と桜回廊再生のためにご尽力を頂きました関係者に深甚なる感謝の意をこめて記念碑を建立し、末永く後生に伝えるものであります。

 平成八年十二月三日
 涌谷町長 大橋荘治


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