日本の川と災害 > 日本の川 > 北上川水系 > 旧北上川 > 石井閘門 Last update 2008/11/01
国指定重要文化財 石井閘門
(平成14年5月23日指定)
運河側からみる
(背景の一部修正画像)
内務郷大久保利通の命を受け、東北開発の拠点となる港の適地を調査したファン・ドールンは、主要舟運路であった北上川河口の石巻が砂の堆積が著しいことから、鳴瀬川河口の野蒜を築港の適地と報告し、野蒜と北上川とを北上運河で結ぶ計画を策定した
明治11年から始められた野蒜築港工事の最初に建設されたのが北上川(現在の旧北上川)からの入口となる閘門である
工事にあたり内務省は蛇田村高屋敷(現石巻市)に早川智寛を主任として出張所を設置した
明治11年10月8日、起工式が行われ、宮城県令松平正直は内務省土木局長石井省一郎の名をとり石井閘門と命名した
建第二四〇六号
重要文化財指定書
石井閘門 一構
閘室 一所
閘頭部 一所
閘尾部 一所
閘門用地 水押三丁目六の一部
右を重要文化財に指定する
平成十四年五月二十三日
文部科学大臣 遠山敦子
(北上川下流工事事務所提供画像)
(裏面)
所有者
国(国土交通省)
所有者の住所
東京都千代田区霞が関二丁目一番三号
所在の場所
宮城県石巻市水押三丁目六地先
交付又は再交付の年月日
平成十四年五月二十三日
備考
左の場合には、文化財保護法の規定により、この指定書を添えて届け出なければならないことになっています。
一 重要文化財の所有者が変更したとき。
二 重要文化財の所有者が指名若しくは名称又は住所を変更したとき。
三 重要文化財の所在の場所を変更したとき。
旧北上川側からみる
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旧北上川側に設置されている表示
基準面からの高さを示す表示と思われる
門柱部煉瓦イギリス積
土木構造物に使用される積み方
右の図の水門を運行する舟又は、いかだの長さ、巾並びに水面上の高さ、又は吃水に関する最高限度を次のとおりに指定します。
1.水門の名称 石井閘門
2.長さ 18.30メートル
3.巾 5.00メートル
4.水上の高さ 1.80メートル
5.吃水 1.50メートル
6.運行時間 日の出から日没まで
7.施行年月日 昭和49年2月15日
上記に違反した者は、河川法の規定により罰せられます。
昭和49年2月15日
東北地方建設局
北北上運河
(二級定川水系)