北上川水系に戻る 迫川に戻る Last update 2003/03/29
木橋から下流をみる
木橋から上流をみる
治水安耕
県営湛水防除事業完工記念碑
本地域は宮城県北部登米郡と岩手県西磐井郡の二県に跨り、東西を北上川及び夏川に南は国道三四六号線によって囲まれた平坦低湿地帯である。
惟うに、この地区は往時藤ヶ崎樋管及び西田樋管より夏川へ自然排水であったがもとよりその完全を期することは不可能で内水湛水による被害地となり地域民は永年に亘り塗炭の苦しみを嘗めてきた地区である。このため登米郡中田町外三町土地改良区は昭和二十九年県営かんがい排水事業を創設、糠塚、西田及び細谷排水機場を建設、更に接続する幹線排水路の完成を見るに至っている。しかし、急激に進展する立地條件、流出機構の変化により流出量の増大を招き加えて外水位の上昇と高水位持続による自然排水機能が極度に低下し排水機場の増設による機械排水に依存せざるを得ない結果となった。
因って、昭和五十二年地域民の事業負担軽減を図る上から関係町と相諮り県営湛水防除事業を創設すべく各々運動を展開、斯くして翌五十三年その功奏し該事業の採択を見るに至る。
畢境、本事業費は総額十七億参千弐百○○円に達し満九ヶ年の歳月を経てことに○塚及び西田第二排水機場並びに導水路の完成により農業の近代化、生産性の向上等、合理的なる農業経営の実現を見たことは不滅なる大事業の完成によるものと信じて疑わない。ここに永年に亘る関係諸官庁の御高配に深謝すると共に土地改良事業推進協議会北上川沿岸中田地区土地改良区用地関係者等の本事業に終始一致協力せられた御労苦に対し満腔の敬意と感謝の悃を表し永く後世に伝う。
昭和六十一年十月
中田町長 芳賀徹夫撰文
今道橋下流右岸樋門
今道橋から下流をみる
今道水位観測所
今道橋
今道橋から上流をみる
今道橋上流左岸の樋管