漆沢ダム建設譜碑

Go Index 日本の川へ戻る 漆沢ダムへ戻る 鳴瀬川へ戻る Last update 2003/11/21


碧水万潤民

宮城県知事 山本荘一郎

(裏面)
建設譜
鳴瀬川は、宮城、山形両県にまたがる奥羽山脈の峻峰船形山に源を発し、県北の穀倉地帯大崎平野を流下し、鳴瀬町にて仙台湾に注ぐ流域面積一、一三三平方キロメートル流路延長八九キロメートルの本県屈指の一級河川で県北の経済文化発展の母体をなしている。一方、台風や集中豪雨による洪水、旱ばつによる渇水等が頻発し、流況は不安定で地域開発の大きな障害となっていた。このため古く大正十二年から国、県あげて河川の改修に取組んできたが、この一環として国土の保全と、住民福祉の向上の両面から河川総合開発事業として漆沢ダムを築造することとなった。昭和四十五年度より中央コア型ロックフィルダムとして建設に着手し総工費一六六億五千万円を投じて昭和五十五年五月完成した。
一、ダムの目的
洪水調節
ダムサイト計画高水ピーク流量毎秒六五〇メートルの内毎秒四七〇立方メートルをダムに貯留し下流十一市町一三、八三五ヘクタールの水害を防止する。
既得用水
鳴瀬川沿岸の農業用水等の補給を行い河川流水の正常な機能の維持と増進をはかる。
上水道用水
大崎地区黒川地区及び松島町に対し新たに一日当り九〇、〇〇〇立方メートルの取水を可能にする。
工業用水
大崎地区黒川地区に対し新たに一日六〇、〇〇〇立方メートルの取水を可能にする。
発電
既得揚水新規用水の放流落差を利用し最大三、〇〇〇キロワットの発電を行う。
一、ダムの諸元
 堤高 八〇メートル
 堤頂長 三一〇メートル
 堤体積 二一四万立方メートル
 総貯水量 一、八〇〇立方メートル
 有効貯水量 一、六〇〇万立方メートル
 堆砂量 二〇〇万立方メートル


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