蒲原沢慰霊碑

Go Index 日本の川へ戻る 姫川水系へ戻る 蒲原沢へ戻る Last update 2005/11/06


世界測地系 北緯36度51分58秒,東経137度52分31秒

国道148号新国界橋新潟県側



(裏面)
碑文
 平成七年七月十一日、未明から降り始めた梅雨前線豪雨により、緑豊かで平和な山村の様相が一夜にして一変した。姫川流域全域にわたり、山肌が崩れ、土石流が発生し、道路が寸断され、多くの集落が孤立した。ここ蒲原沢においても大規模な土石流が発生し、大量の土砂が姫川に流出するとともに前年の十一月に完成した新国界橋も流失した。
 この災害から地域を復興し、地域の安全を守るために、蒲原沢において砂防ダム、治山ダムの建設工事と新国界橋の復旧工事を行っていた平成八年十二月六日、再び大規模な土石流が発生した。突然襲ったこの土石流に巻き込まれ、十四名の尊い人命が失われた。遠く北海道、青森県、岩手県、秋田県、神奈川県、そして、糸魚川市、松本市からこの地に働きに来られていた方々が、工事に携わられていた中での惨事であった。
 また、この土石流災害は、融雪を考慮した土石流発生の予知・予測手法の開発等が必要であることを、新たに我々に提起した災害でもあった。
 ここに国土保全のため、当地域の発展のため、働かれていた十四柱の御霊に哀悼の誠を捧げるとともに、とこしえに安らかなることを祈念し、併せて今次の災害の教訓を風化させることなくこの史実を末ながく後世に伝えるため、さらに当地域の発展を念願し、この慰霊碑を建立する。
    平成九年十一月
           亀井静香
            災害時の建設大臣

 この慰霊碑は、平成八年十二月六日に発生した土石流災害で、被災された十四名の方々を慰霊するとともに、この災害の記憶を風化させることなく後世に伝えるべく、「十二・六蒲原沢土石流災害の慰霊碑を建立する会」の呼びかけに賛同頂いた、四千余名の浄財を得て建立したものである。

「12.6 蒲原沢土石流災害」について
○災害の概要
 1996年(平成8年)12月6日午前10時30分頃、蒲原沢に突然大規模な土石流が発生しました。当時、蒲原沢では、1995年(平成7年)7月に発生した災害からの地域復興に願いをこめた、砂防工事、治山工事、橋梁工事が行われていました。これらの工事に従事されていた方々が土石流に巻き込まれ、14名の尊い命を奪う大惨事となりました。
 災害発生後、砂防学会の設置した「12.6蒲原沢土石流災害調査委員会」の調査の結果、蒲原沢上流(標高1,300m付近)に発生した崩壊が土石流に移行したもので、降雨と融雪水に起因する地下水が大きく関与したことがわかり、融雪を考慮した警戒・避難態勢のあり方について大きな教訓を残した災害でありました。
   北陸地方建設局、長野営林局、長野県

土石流発生地点
(標高1,300m付近崩壊地)
災害関連緊急治山工事(谷止工)
 亡くなられた方々(略)
災害関連緊急砂防工事(砂防ダム工)
 亡くなられた方々(略)
災害関連新国界橋工事
 亡くなられた方々(略)
災害関連緊急砂防工事(流路工)
災害関連緊急砂防工事(床固工)
 亡くなられた方々(略)
亡くなられた方々のご冥福を衷心よりお祈りします

○平成8年12月6日時点の災害関連工事箇所

上流崩壊地(標高1300付近)

土石流(第2流)流下状況

○平成7年7月災害の被害状況
土石流により国道148号新国界橋が流出(蒲原沢)


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