勝賀決潰跡水害紀年碑

日本の川に戻る 木曽川水系に戻る 長良川に戻る Last update 2006/12/02

岐阜県海津市平田町勝賀　長良川右岸29k4付近

水害紀年碑
岐阜縣知事　武藤嘉門書

　昭和二十七年六月二十四日午前九時四十五分決潰　海西村勝賀長良川堤防
建設大臣　野田卯一
中部地方建設局長　立神弘洋
仝　　　工務部長　深井浩三
木曽川下流工事々務所長　木原栄造
仝　　　工務課長　菅原良助
仝　　　庶務主任　貝島　忠
仝　高須出張所長　岩嵜　一
仝　葛木出張所長　伊藤源一
仝　上流工事々務所長　小西則長
仝　　　工務課長　高橋忠男
仝　長良川第二出張所長　青木金作
岐阜県知事　武藤嘉門
仝　県会議長　上野文一
仝　副知事　栗原民之助
仝　総務部長　立野信貴
仝　土木部長　鈴木清一
警察隊長　三宅芳郎
南濃地方事務所長　山本庄一
岐阜県河川課長　長岡　武
大垣土木出張所長　川瀬勝治
海津地区警察署長　鷲見佐久
建設委員長
　　海西村長　飯田政治
建設委員
　　高須町長　栗田�ﾁ司
　　今尾町長　田中芳男
　　吉里村長　森川寛吉
　　東江村長　児玉信正
　　大江村長　伊藤益男
　　西江村長　安立頭一郎
高須輪中水害予防組合常任委員長　脇屋孝一
昭和二十八年六月二十四日建立　勅使大静書

　勝賀の破堤跡
昭和二十七年六月二十四日、午前九時四十五分「ダイアナ台風」による洪水で、岐阜県海津郡海 西村（現平田町）の勝賀地先で堤防が約五十米欠壊し、高須輪中が水没する大きな災害となった。
おの災害は当地域では、明治二十九年以来、五十六年ぶりの水害であり、その被害は、浸水家屋 三一九三戸、田畑の冠水三二二二町歩、総額七億円に及ぶ大災害であった。
破堤箇所の仮締切工事は、破堤の上下流から夜を徹して行なわれ、六月二六日十七時に 荒締切が完了し浸水を防ぐことができた。復旧は、ちょうど梅雨時であったため、仮締切の高さ と洪水の高さが競争の形となった。七月一日ではその余裕はわずか八センチメートルしかなかっ たが、官民一致の不眠不休の努力により七月二十七日に仮締切工事は完了した。
その後、堤防強化や、土地改良事業による低湿地の堀潰れの埋立てなどが行なわれ、この地域 が豊かな穀倉地帯に生れ変わることになった。
　　　国土交通省

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