関東大震災昭和天皇御野立所記念碑

日本の川と災害 > 日本の災害 > 関東大震災 > 関東大震災昭和天皇御野立所記念碑  Last update 2007/03/03


昭和天皇御野立所


(東京都千代田区北の丸公園 田安門横の弥生廟脇)

昭和五年三月二十四日復興帝都巡幸ニ當リ
玉歩第一歩ヲ此處ニ駐メサセ給フ
 平成元年四月二十九日
 近衛歩兵第一聯隊會建之

 昭和天皇御野立所
 大正十二年九月一日午前十一時五十八分、関東地方一 帯に大地震が発生した。死者、行方不明者十四万人、家 屋の全壊、焼失五十七万戸、罹災所帯六十九万に及ぶと いうわが国災害史上未曽有の大惨事であり、東京遷都の 噂すら流れたほどであった。
 時に摂政であらせられた 昭和天皇は「東京ハ依然ト シテ国都タルノ地位ヲ失ハズ、コレヲ以テソノ善後策ハ ヒトリ旧態ヲ回復スルニ止マラズ、進ンデ将来ノ発展ヲ 図リ・・・・・」との詔書を発せられて、復興の方針を 明示されると共に、同月十五日親しく被災地を御視察遊 ばされた。
 それより六年有余の歳月と七億円(昭和五年度一般会 計歳出十六億円)の巨費を投じて鋭意再建に努めてきた が、漸く復興が成り、昭和五年三月二十六日皇居前広場 に於いて、天皇陛下の親臨を仰ぎ、帝都復興祝賀の式 典が盛大に挙行された。
 昭和天皇は、これに先立つ二十四日、被害の甚だしか った下町一帯の復興状況を、約五時間に亙り御視察遊ば された。その第一歩を駐めさせ給うたのがこの地である。 当時はここから東京湾まで眺望することが出来た。
 その後ここに「御野立所記念碑」が建てられたが、長 年の風雪に曝されて損傷が著しくなっていた。この地は 嘗て近衛歩兵第一聯隊が駐屯していたところである。そ こで有志相倚り昭和天皇御誕生日を卜して「御野立所 記念碑」を再建し、御聖徳を偲び奉るものである。
 平成元年四月二十六日
  近衛歩兵第一聯隊會


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