地震動の擦痕

日本の川と災害 > 日本の災害 > 北伊豆地震 > 地震動の擦痕  Last update 2009/05/06






天然記念物「地震動の擦痕」
(昭和9年1月22日 文部省指定)

昭和5年11月26日に発生した北伊豆地震は、最大震度6の烈震と推定されており
北伊豆地方に死傷者825人、家屋の全半壊7,501件の大きな被害を与えた。
この地震により、台石が針となって魚雷の表面が削られ全長725mmの傷あとが
残った。 この地震動の擦痕(傷あと)は、魚雷と台石が天然の地震計となって
地震の激しさを刻み残したものとして大変貴重である。なあ昭和60年度の
保存事業を機に、擦痕(傷あと)を見やすくするため従来後方の台石にあった
魚雷を現在の位置に移動した。

天然記念物地震動擦痕
史蹟名勝天然記念保存法ニヨリ昭和九年一月文部大臣指定
昭和十三年三月建設

地震動の擦痕解説

 昭和五年三月十日忠魂碑建設の時に海軍より魚
雷を下附され附属物として展示されていた この
年十一月二十六日北伊豆地震が起こり台石が針と
なって魚雷が震動し魚雷腹部をけずり擦痕をつけ
て自然の地震計となった 天然記録としてきわめ
て珍しく昭和九年十一月二十二日国の天然記念物
に指定された
 魚雷は台石の上に頭部を南三度東に向けて安置
され地震に対して不動点となったため擦痕を印し
た 擦痕の曲線は左下方より始めて一往復半の後
四回の一進一止をくり返して合計七七二五ミリの
移動を示した この曲線は地震動の実大を示した
ものではない



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