戻る Last update 2002/02/24
ガタ土除去船は,有明海奥部に河口の位置する六角川を管理する国土交通省武雄工事事務所の所有する船舶である
有明海の干潟はガタ土と呼ばれる細粒土で構成されており,潮流や船舶の航行によって容易に巻き上げられ,再び堆積する
このため,六角川に流入する小河川や排水路の樋管前面にはガタ土が堆積しやすく,放置すると出水時に樋管からの排水が困難となる
ガタ土の除去には従来重機による掘削が行われていたが足場の確保,掘削したガタ土の処分などに苦労していた
ガタ土除去船は,前部に装備したツメによって船体を河床に固定しスクリューの推力によってガタ土を除去する仕組みとなっている
ガタ土除去船は容易に工事箇所に近づき除去できることから大幅なコスト削減が可能となった
船体固定用のツメ
固定時河床に降ろす
船尾の推進及び除去用スクリュー
船首部に設けられた船体コントロール用のスクリュー
バウスラスターという
約4年間の使用で変形している
スクリューは特別仕様ではなく通常のものを使用している
ガタ土を巻き上げるために痛みが激しく定期的に交換している