中島川水系(長崎県)
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1999/05/08
源流 矢筈岳(標高 371m)
- 高麗橋
長崎市指定有形文化財(昭和46年10月21日指定)
「この橋は、もと、中島川上流部の伊勢町、八幡町間に架けられていた石造アーチ橋である。承応元年(1652年)明国人によって創架されたと伝え、慶応2年(1866年)に拡幅改架された。昭和57年7月の大水害後の河川改修のため、昭和60年に解体し、平成5年3月、現在地に移築復元した。移築にあたっては、アーチ石等の主要部は旧材を用いたが、川幅が広がったため端部には石材を補足し、また失われていた高欄も復旧した。」
(現地案内板より)
西山ダム下流公園内
- 西山ダム
目的
・洪水調節 ダム地点の計画高水流量140m3/sのうち、100m3/sを洪水調節
・水道用水 日最大取水量 8,100m3
・流水の正常な機能の維持
諸元
・堤高 40m
・堤頂長 216m
・天端標高 92m
・集水面積 3.6km2
・総貯水容量 1,580,000m3
・有効貯水容量 1,470,000m3
昭和57年7月23日の長崎大水害を契機に中島川の抜本的治水対策として計画された長崎水害緊急ダム事業のひとつとして、支川西山川の旧西山ダムの下流60mの位置に建設された重力式コンクリートダム。昭和58年着工。
旧西山ダムは、明治34年着工、明治37年3月竣工した我が国二番目の重力式コンクリートダムで、長崎市の水道専用ダムであった。(写真右側)
このダムを再開発し、洪水調節容量を持たせるにあたり、下流側に新ダムを作ることとし、歴史的価値のある旧西山ダムを撤去することなく写真のように残してある。
旧ダム右岸(写真対岸)側が掘削され貯水池は一体化されている。
また、旧ダムの造形を継承するとともに、ダム天端にはグラバー邸に用いられている格子模様の洋風高欄とガス灯風の照明を用いるなど長崎らしい整備が施されている。
中島川の管理
長崎県土木部河川課
長崎土木事務所
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