神割崎

Go Index 日本の海岸に戻る 宮城県の海岸に戻る Last update 2002/07/27


桃生郡北上町



神割崎(かみわりざき)

 志津川湾の南端に位置し志津川町と北上町の境をなす奇勝地であるこの附近一帯は屈曲に富んだ典型的なリアス式海岸で波濤砕ける岬や海蝕崖、重畳する巨岩奇岩、静かなたたずまいの湾奥が連続し、それに青い海と松の緑の調和が景観の特色となっている。
 神割崎の名は海中に突出した岬黒色砂岩が海蝕によって真二つに割れていることから起こったとみられるが次のような伝説がある。
 昔、戸倉村(現志津川町)と十三浜村(現北上町)が村境のことで争っていたころ、たまたま巨大な鯨が浜辺に打ち上げられてきた。両村ともこの鯨の所有を争ったが解決がつかず、とうとう翌日に持ちこすことになった。ところがその晩岬のあたりから物すごい音が聞こえ村人達が駆けつけてみると岬の大岩は真二つに裂けていた。これぞ神の裁きということで村境の争いも解決し、以来、誰となく神割崎と言うようになったとも言い伝えられている。


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